【勉強会レポート】女性ホルモンと腸の関係から学ぶ、お客様に寄り添えるセラピストになるために

「最近、便秘気味なんです」
「生理前になると、お腹が張ってつらくて……」
もし、お客様からこんな相談を受けたら、あなたならどのようにお答えしますか?

「食物繊維を摂りましょう」
「水分をしっかり摂ってくださいね」
「腸の動きが悪くなっているのかもしれませんね」
もちろん、どれも間違いとは限りません。

でも実は、女性のお腹の不調には、女性ホルモンの変化や自律神経、呼吸、筋肉の緊張など、さまざまな要素が関係していることがあります。

だからこそ、目の前のお客様が何に困っているのか、その背景まで理解できるセラピストでありたいですよね。

今回のリンパシーアカデミーの勉強会では、「女性ホルモンと腸の関係」をテーマに、身体の仕組みから実際のお客様への対応まで、みんなで学びを深めました。

目次

女性ホルモンは、女性の身体全体に関わっている

女性ホルモンと聞くと、生理や妊娠、子宮や卵巣などをイメージする方が多いかもしれません。

でも、女性ホルモンの働きはそれだけではありません。
脳、骨、血管、皮膚、筋肉など、私たちが思っている以上に、身体のさまざまな組織や機能に関わっています。
そして、今回注目したのが「腸」です。

例えば、生理前になると便秘になりやすい方。
反対に、生理が始まるとお腹が緩くなる方。
更年期に入ってから、お腹の張りが気になるようになった方。
こうした変化にも、女性ホルモンが関係している可能性があります。

ただし、ここで大切なのは、
「女性ホルモンが減ったから便秘になる」といった単純な話ではないということ。
同じように女性ホルモンが変化する時期でも、感じる不調は人によって違います。

その違いはなぜ生まれるのか。
女性ホルモンは腸の働きにどのように関わっているのか。
今回の勉強会では、そんな疑問を一つひとつ紐解いていきました。

「お腹が硬い」からといって、腸が原因とは限らない

勉強会では、解剖学の視点からお腹の構造についても学びました。

お腹に手を当てたとき、その奥には何があるのでしょうか。
皮膚があり、皮下組織があり、筋肉があり、さらにその奥に内臓があります。
そして、お腹の働きには横隔膜や骨盤底筋、呼吸なども関わっています。

例えば、施術中にお客様のお腹が硬く感じられたとします。
そのとき、必ずしも腸そのものに問題があるとは限りません。
緊張してお腹に力が入っているのかもしれません。
呼吸が浅くなっているのかもしれません。
身体の状態を理解するためには、触れた部分だけでなく、周囲の構造や身体全体のつながりを考えることが大切です。

今回の勉強会でも、実際に自分のお腹に手を当てながら、身体の構造を立体的にイメージしていきました。

ただ手技を覚えるのではなく、「なぜそこに触れるのか」「身体の中では何が起こっているのか」を理解する。
こうした知識が、施術を考えるときの大切な土台になっていきます。

SNSで見かける健康情報。本当に正しい?

今回の勉強会では、腸と脳の関係についても学びました。

「腸は第二の脳」
「幸せホルモンのセロトニンは、約90%が腸で作られる」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?

SNSやテレビなどでも、よく紹介されていますよね。
でも、ここには知っておきたい大切なことがあります。

例えば、腸で作られるセロトニンと、脳で働くセロトニン。
同じ名前でも、その働きは異なります。
腸で作られたセロトニンが、そのまま脳に届いて気分を安定させるわけではありません。

だからこそ、聞いたことのある健康情報を、そのままお客様に伝えてしまうのではなく、
「それは身体の中で、どのような仕組みになっているの?」
と考えられることが大切です。

世の中には、健康や美容に関する情報があふれています。
その中から何を選び、どのように理解し、お客様に伝えていくのか。
女性の身体に関わる仕事だからこそ、知識を学び続けることの大切さを、改めて感じる時間になりました。

学んだ知識を、お客様への言葉に変える練習

そして、今回の勉強会の後半はケーススタディ。
先生から、こんなお客様の相談が提示されました。

「生理前になると、どうしても便秘がひどくなるんです。特に仕事が忙しいと、お腹も張ってきます。今日はお腹を重点的にやってもらえませんか?」

さて、あなたならどう対応しますか?

勉強会では、アカデミー生さんたちが実際のお客様を想像しながら、どのようなことを確認し、どんな言葉をかけるのかを考えました。

「生理の何日前から症状が出るのか確認したい」
「毎月繰り返しているのか聞いてみたい」
「仕事がお休みの日はどうなのかな?」
「呼吸が浅くなっていないかも気になる」

学んだ知識をもとに、さまざまな意見が出てきます。

そして、考えていく中で見えてきたのが、
「お客様にどうすれば自分の身体のことを理解していただけるのだろう?」
という難しさでした。

身体の仕組みを理解していることと、それをお客様にわかりやすく伝えられること。
実は、この二つは同じではありません。

正しいことを伝えるだけでは、伝わらないこともある

ケーススタディの後には、かおり先生から具体的なアドバイスがありました。

今回、特に印象的だったのは、
「まずは、お客様の気持ちを受け止めること」
というお話です。

セラピストは知識を学べば学ぶほど、つい正しいことを説明したくなります。
「それは女性ホルモンの影響かもしれません」
「強く押せばいいというものではないんですよ」
どちらも、専門知識を持っているからこそ伝えたくなる言葉です。

でも、お客様が最初に求めているのは、身体の仕組みについての詳しい説明ではないかもしれません。
まずは、自分のつらさをわかってほしい。
今の悩みを聞いてほしい。
そんな気持ちがあるかもしれません。

だからこそ、
「生理前になると便秘になりやすいんですね」
と、まずはお客様の言葉を受け止める。

そして、
「お腹の張りは、いつ頃から感じていますか?」
と、少しずつお話を聞いていく。

その中で、女性ホルモンの変化だけでなく、お仕事の忙しさや身体の緊張なども関係することがあるとお伝えする。
お客様のご希望も受け止めながら、身体の状態を確認して無理のないケアを提案していく。

同じ知識を持っていても、伝える順番や言葉の選び方によって、お客様の受け取り方は変わります。
正しい知識を持つこと。そして、その知識を目の前のお客様に合わせて届けられること。
その両方が、女性ホルモンケア専門家には必要なのだと感じられる時間でした。

一人で考えるだけでは気づけないことも、仲間と一緒なら

今回の勉強会でも、アカデミー生さんたちがそれぞれの視点から意見を出し合いました。

自分だったら、どんな質問をするだろう。
どんな言葉をかけたら、お客様に安心していただけるだろう。
学んだ知識を、どうやって施術やカウンセリングにつなげていこう。

考えてみると、意外と難しいものです。
でも、ほかのアカデミー生さんの意見を聞くと、
「なるほど、そういう聞き方もあるんだ!」
「そこまでは考えていなかった!」
と、新しい気づきが生まれます。

そして、先生からのアドバイスを聞くことで、自分の中でバラバラだった知識が少しずつつながっていきます。

わからないことがあっても、考え方に迷っても、同じように学ぶ仲間がいる。
一人では気づけなかった視点に出会えることも、みんなで学ぶ時間の魅力です。

資格を取ることがゴールではなく、その先も成長し続けられる場所

女性ホルモンケア専門家の仕事は、技術を身につけたら終わりではありません。
実際にお客様と向き合うようになると、さまざまな疑問や悩みが生まれてきます。

「このお客様には、どう対応したらいいんだろう?」
「こんな不調を相談されたけれど、どう考えたらいいのかな?」
「学んだ知識を、もっとわかりやすく伝えたい」
そんなときに、もう一度学び直せる場所があること。

知識を深めたり、仲間の考え方に触れたり、先生からアドバイスを受けられる機会があること。

それは、これから活動していくうえで、大きな支えになるのではないでしょうか。

リンパシーアカデミーでは、女性ホルモンケアの技術を学ぶだけでなく、こうした専門的な勉強会を通して、知識と実践を結びつける学びも大切にしています。

女性の身体について理解を深めること。
お客様の小さな変化にも気づける視点を持つこと。
そして、目の前のお客様の気持ちに寄り添い、その方に合った言葉を届けられること。

今回も、そんな女性ホルモンケア専門家としての大切な学びが詰まった時間となりました。

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この記事を書いた人

女性ホルモンケア専門家を養成するスクールとして、医師監修の技術と、女性ホルモン・更年期に特化した知識をお伝えしています。

受講生は50代の方も多く、年齢を重ねる女性の体の変化を基礎からしっかり学びたい方、専門家としてお客様にもっと深く寄り添えるケアを身につけたい方にご受講いただいています。

なんとなくの知識ではなく、女性ホルモンの変化や更年期のしくみを理解し、現場でわかりやすく伝えられる専門家を育成しています。

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